たからづか牛乳は、地域主婦団体の呼びかけでスタートいたしました。
子供に安心して飲ませることができる、安全な牛乳を製造して欲しいとの想いを受けて、先代社長 山口 知が飼育する牛から搾乳される原乳のみで仕上げた牛乳です。
私は、今から15年前平成7年パートとして社長と出逢い、頑固でへんこつな社長を支えることになりました。
そんな人でしたから大変ではありましたが、こんな私を頼りにしてくれて充実した毎日を過ごしていました。
そんながんばり屋の社長が病に倒れ、昨年の平成21年。想い半ばでこの世を去って逝きました。
社長は私にいつも病床で「しんどなったら、いつでもやめたらええ、廃業したらええから」と言ってくれていて私も後を継ぐ人もいなかったので、社長が亡くなったら廃業するものだと思っていましたし、そうしようと考えていました。
でも、ここでやめたら他にはないこの牛乳がこの世から無くなってしまう、また、数年前から障害者の方々も雇用していましたので、その人達の職場も無くなってしまう。
後で「あの時やめていなければ・・・」と後悔する様な気がして、一念発起で代表者になる決意をしました。
社長と言っても何でも屋。製造から事務処理、電話取り、また工場に買いに来ていただくお客様の対応で目の回る忙しさです。
でも、障害者の人達と一緒に働ける喜びと彼らの成長の姿を体一杯に感じ、充実した毎日を過ごさせていただいています。あとは、この唯一無二のローカル牛乳の価値をわかって頂けるファンを増やし、その為に今できることを精一杯努力したいと思います。
現実は、まだまだ大変な毎日ですが、応援していただける人達と一緒にがんばって参ります。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
社長、天国から見守っていてくださいね・・・。
有限会社たからづか牛乳
代表取締役 山本陽子